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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 903 - やはり、九条蓮は心を動かされた(続き)

Chapter 903

やはり、九条蓮は心を動かされた(続き)

あとは、高橋美咲と九条蓮の間に亀裂が入るのを待つだけだった。

その頃、高橋美咲は仕事を終え、九条家の大奥様と九条家の大旦那様と一緒に自宅で過ごしていた。

三人はソファに並んで座っていた。

九条家の大奥様は優しい眼差しで高橋美咲を見つめ、「美咲、今日は新商品を発表したんでしょう?うまくいったの?」と気遣った。

いろいろと苦労はあったが、九条家の大奥様たちに心配をかけたくなかった高橋美咲は、あえて何も言わず、「まあまあです。特に問題はありませんでした」と軽く微笑んで答えた。

「まったく、お前は心配性すぎるんだよ!」と九条家の大旦那様が横から軽く鼻を鳴らし、「新しい会社を立ち上げたばかりで、何も問題が起きないわけがないだろう」と言った。

「もし本当に問題があったら、しっかり向き合って解決すればいい。逃げてばかりじゃ答えは出ない。この山を越えれば、目の前には広い空と海が広がっている。そうなれば、もう何も怖くなくなるさ……」

高橋美咲は少し目を細めた。

なぜか九条家の大旦那様の言葉には、何か深い意味が込められているように感じた。

だが、それは悪い意味ではなく、むしろ人生の知恵を若い世代に伝えてくれているようだった。もしかして、九条家の大旦那様は何か知っているのだろうか。

やはり年長者は一味違う。

高橋美咲は気にする素振りを見せず、九条家の大旦那様の言葉に従い、「お祖父様、わかりました」と素直に返事をした。

九条家の大奥様は思わず口を挟んだ。「美咲と蓮のことを心配して何が悪いの?孫と孫の嫁を心配しないなんて、冷たいにもほどがあるわ!」

そしてため息をつき、「今は天昊が九条ホールディングスを仕切っているから、外の人たちはきっと蓮のことを笑っているでしょうね」と言った。

「でも、だからこそ蓮は自分の会社を大きくして、外の人たちに見せつける必要があるのよ。彼が頼りにしているのは九条家の後ろ盾じゃなく、自分自身の力だってことを」

どれだけの人が、そこまでの覚悟で一からやり直せるだろうか。

でも九条蓮はそれをやってのけ、しかもごく短期間で新しい会社を立派に成長させた。今の九条ホールディングスと比べればまだ差はあるが、

それでも十分に人を感心させる成果だった。

大阪中を見渡しても、こんなことができる人は他にいないだろうと九条家の大奥様は確信していた。

そう思いながら九条家の大奥様は、「蓮も今日、投資フェアに行ってきたのよ。二人でまた立ち直って、これから自分たちのビジネス帝国を築いていくんだもの、お祖母様は本当に心から嬉しいわ」と付け加えた。

高橋美咲はスマートフォンを取り出して画面を見た。もうかなり遅い時間になっていた。],

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九条蓮が酔いつぶれるほど飲むなんて、さすがにないよね?

高橋美咲は、迎えに行くべきかどうか迷っていた。

そのとき、突然スマートフォンが鳴り、メッセージが届いた。高橋美咲は目を細めて画面を見た。知らない番号からだった。

どこかで見覚えがあるような気もしたが、すぐには思い出せなかった。それよりも、添付された写真に目を奪われた。

その写真は、少し離れた場所からこっそり撮られたもののようだった。

写真に写っていたのは——九条蓮だった!

九条蓮の前には、中年の男性と上品な装いの美しい女性が立っていた。二人はとても楽しそうに会話しているようで、何かを相談している雰囲気だった。

そして何より、写真と一緒に送られてきたメッセージの内容が問題だった。

「美咲、九条蓮がそんなにいい男だと思ってる?最近、大阪で加藤東吾社長が婿探ししてるのは有名な話だよ。九条蓮はもうしっかり取り入ってる!」