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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 867 - 高橋美咲、初陣で勝利を収める

Chapter 867

高橋美咲、初陣で勝利を収める

高橋美咲は口元に微笑みを浮かべて、「大成功よ!あなたがたくさんの有名人を呼んでくれたおかげで、ファンでお店が押しつぶされそう。明日は絶対大阪のニュースになる気がするわ」と答えた。

受賞歴のある女優たちはもちろん、後から来た若手の男性スターたちだけでも十分に人を集めていた。

彼らのファン層は本当に圧倒的だった。

九条蓮はその話を聞いて笑い、優しく言った。「それでも、君に謝らなきゃいけない。」

高橋美咲は驚いた表情を浮かべた。まだ謝ることがあるの?

「どうして?」と不思議そうに尋ねた。

「ここ数日、会社のことで忙しくて、君のオープンのことをうっかり忘れそうになってた。本当はあまり手伝えてないんだ。幸い、祖父が思い出させてくれて、有名人を呼ぶように言ってくれたんだ。」

また九条家の大旦那様?

高橋美咲は、九条家の大旦那様がここまで裏で自分を助けてくれていたとは、本当に思いもしなかった。有名人を呼ぶよう九条蓮に声をかけてくれただけでなく、バックアップしてくれた大物たちも、みんな九条家の大旦那様が手配してくれたのだった。

「つまり、九条のお祖父様だったのね。実は九条のお祖父様って、口は厳しいけど本当は優しい人なんだと思う。」

以前は九条家の大旦那様が少し怖かった高橋美咲だったが、今ではただの子供のような存在に思えてきた。

過去のわだかまりも、もう過去のこととして心にしまっておくつもりだった。

メゾン・ヴェルヌは華々しいオープン初日を飾り、宣伝効果も十分で、初日から素晴らしい売上を記録した。

ネット注文は雪のように舞い込み、実店舗にも一日中多くの客が訪れた。

一方、高橋彩花の店は閑古鳥が鳴いていた。高橋美咲の売上を誰かに聞くまでもなく、一目見れば自分がまたしても高橋美咲に大差で負けたことが分かった。

実家に戻った高橋彩花は、怒りに任せて部屋の物をすべて叩き壊した。

娘の部屋から聞こえる騒音に、高橋花は肝を冷やし、音が少し静まるまでノックもできなかった。

「彩花、ママよ。」

「入って!」

高橋花はドアを開け、足の踏み場もない部屋に思わず眉をひそめた。

「一体何があったの?高橋美咲が狙ってた店舗は全部押さえたんじゃなかったの?」

高橋彩花の顔は暗く、胸の怒りが自分を苦しめていた。

「あの女、高橋美咲!」

「なんでみんなあの子を助けるの?九条蓮はもう九条ホールディングスを追い出されたのに、まだ手を貸す人がいる。高橋美咲の店がオープンした瞬間、うちの店は完全に押さえ込まれて、初日から全然話題にもならなかった!」

高橋家はお金に困っているわけではないが、高橋彩花が腹立たしいのは、今の高橋美咲の状況でも、何をしても結局自分が負けてしまうことだった。どんなに踏みつけても、決して潰れないような気がしてならない。もしかして、いつかまた高橋家に戻ってきて、すべてを奪い返すつもりなのか?

考えれば考えるほど恐ろしくなり、拳をぎゅっと握りしめた。

「ママ、絶対に高橋美咲が二度と立ち上がれないようにしなきゃ。」

高橋花は娘が不憫で、これ以上自分を追い詰めてほしくなかった。隣に座り、少し考えてから言った。

「九条蓮はもう九条家の跡取りじゃないのよ。高橋美咲があの人と一緒にいても、いい暮らしなんてできるはずがない。あの子をどうにかしたいなら、簡単なことじゃない?」

「九条悠真を味方につければ、たかが一店舗どころか、ショッピングモール一つだって九条家の一言でどうにでもなるわ。」

「あの子の店が続かなければ、もう二度と立ち直れない。」

高橋彩花の目が輝き、高橋花の手を握って、すっかり元気を取り戻した。

「さすがママ、やっぱり発想が違うわ。どうして今まで思いつかなかったんだろう。」