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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 862 - 高橋美咲のグランドオープンを応援する人を集める

Chapter 862

高橋美咲のグランドオープンを応援する人を集める

九条蓮は口元に微笑みを浮かべ、静かに言った。「お祖父様、お祖母様、最近は本当に少し忙しくて。美咲の新しいお店がもうすぐオープンしますし、僕の会社もようやく軌道に乗ってきたので、しばらくはなかなかご一緒できないかもしれません。でも、この時期を乗り越えれば落ち着くと思います。」

九条蓮の言葉を聞き、九条家の大旦那様は不満そうに鼻を鳴らして言った。「自分のことに専念しなさい。お祖母様と私は子供じゃないんだから、いちいち誰かに付き添ってもらわなくても平気だ。」

そう言った後、ふと思い出したように尋ねた。「今、美咲のお店がオープンするって言ったな。誰か応援に呼んだのか?」

九条蓮は首を横に振った。実はそのことをすっかり忘れていた。

「お前は本当に抜けてるな。こういう店のオープンには、必ず有名人や顔の利く人を呼んで盛り上げないと、誰も注目してくれないぞ。」

九条蓮は九条家の大旦那様の説教を素直に聞き、「はい、そこまで考えが及びませんでした」と答えた。

少し考えた後、九条蓮は立ち上がり、階下に降りて電話をかけた。

しばらくしてから、九条家の大旦那様のもとに戻り、「お祖父様、もう手配しました。有名人も何人か来てくれることになったので、きっと美咲のお店が注目を集めるはずです」と報告した。

九条家の大旦那様は満足げにうなずき、「よくやった」と褒めた。

高橋美咲の店舗オープン当日、九条家の大旦那様と大奥様は朝からスマートフォンの前に座り、現地の様子をライブ配信で見ていた。九条蓮が二人のために配信を手配してくれていたのだ。

これも二人のささやかな楽しみの一つだった。

突然、九条家の大旦那様は配信のコメント欄に目を留めた。そこには「これ新しいお店のオープン?前に高橋グループのジュエリー店の宣伝見た気がするけど、まさかあの高橋グループの店?」と書かれていた。

九条家の大旦那様は眉をひそめ、九条家の大奥様に「この人はどういう意味だ?」と尋ねた。

「蓮が言ってたけど、美咲さんの義理の妹も今日オープンで、隣のモールらしいわ。たぶん、あの人たちはそっちの店目当てなんじゃない?」

九条家の大旦那様はそれを聞いて、怒りで爆発しそうになった。

高橋彩花の店に来たつもりで、うちの配信ルームにいるだと?目が節穴なのか?

彼は鼻を鳴らし、スマートフォンを手に取った。「美咲に負けるはずがない。今度こそ美咲に最高の門出を飾らせてやる!」

九条家の大旦那様の家族にこんなことがあったとはいえ、彼にもまだまだ人脈はある。

彼は高橋美咲を全力で後押しすることを決めたのだった。

今日は豊洲ハーバーモールのグランドオープンで、ちょうど丸の内プロスパーセンターのオープンとも重なっていた。大庭理香はこっそり様子を見に行き、入口の一番大きくて目立つ店舗の前で高橋美咲がオープン準備に追われているのを目撃した。

そして、頭上の看板に「メゾン・ヴェルヌ・ジュエリー」と書かれているのを見て、思わず息を呑んだ。

その後、彼女はその場に長く留まることもできず、すぐに高橋彩花のもとへこの衝撃的なニュースを伝えに駆け戻った。

「高橋マネージャー、大変です!」

この時、丸の内プロスパーセンターは熱気に包まれていた。

高橋彩花の新しいジュエリーショップの前は、すでに人と喧騒でごった返していた。入り口から通りの角まで赤いカーペットが敷かれ、両脇には色とりどりのフラワースタンドが並ぶ。空気には花とシャンパンの香りが入り混じって漂っていた。

店の入り口には、揃いの制服を着たスタッフたちがずらりと並び、笑顔を浮かべていた。