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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 813 - 九条家と仲良くなろうとして(続き)

Chapter 813

九条家と仲良くなろうとして(続き)

九条家の大奥様はさらに気遣いながら、「女の子なんだから、あまり無理しなくてもいいのよ。ちゃんと休んで体を大事にしないと、体を壊したら元も子もないわ。」と付け加えた。

「うん、分かっています。」と高橋美咲は答えた。],

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九条家の大奥様は九条家の大旦那様をちらりと見た。彼の顔は厳しかったが、実はこっそり耳をそばだてて話を聞いているのが分かり、思わず笑ってしまった。

昨日は明らかに高橋美咲の新作発表会の配信を見て、プレッシャーの中でも冷静だったと褒めていたくせに、今はまるで興味がないふりをしている。まったく、頑固なおじいさんなんだから!

九条家の大旦那様は本当にこっそり高橋美咲の話に耳を傾けていた。もう九条蓮のことには口出ししないと言っていたが、実際はどうして気にしないでいられるだろう。何しろ九条蓮は一番のお気に入りの孫なのだから。

「美咲さん、あなたの発表会はもう見たわ。本当に素晴らしかった。あなたは本当に立派ね。」

九条家の大奥様はそう言ってから、九条家の大旦那様を見て、「あなたも美咲さんの発表会を見たでしょう?美咲さん、すごいと思わない?」と尋ねた。

名指しされて、九条家の大旦那様は返事をするにもできず、しないわけにもいかず、困った顔になった。

しばらくして、ようやく軽く鼻を鳴らした。「まあまあだな。」

九条家の大旦那様は素直になれなかったが、高橋美咲は彼が自分をあまり良く思っていないことを知っていたので、この評価だけでも十分だと感じた。彼女は口元にうっすらと微笑みを浮かべ、最初に来た時ほど緊張しなくなっていた。

もしかしたら、九条蓮が言っていたように、九条家の大旦那様ももうそこまで自分に反対していないのかもしれない。

その後、九条家の大奥様が話題にしたのはどれも普通のことばかりで、高橋美咲がプレッシャーを感じるようなものはなかった。高橋美咲も素直に受け答えをした。

リビングの雰囲気は和やかだったが、九条芽衣の目には一瞬、暗い光がよぎった。そして静かに立ち上がり、部屋を出ていった。

庭にて。

九条芽衣は九条悠真と電話をしていた。

九条悠真は何か予想外のことが起きるのを恐れて、九条芽衣が九条家の大旦那様に仕掛けるのをずっと待っていた。しかし彼女は「機会を待っている」と言い続けていた。何度も催促した末、ようやく九条家本邸に来る気になったのだ。

まさか今日、九条芽衣から「九条蓮が高橋美咲を連れて九条家本邸に戻った」と聞くとは思ってもみなかった。九条悠真はすぐに落ち着かなくなり、九条家の大旦那様が気を緩めて九条蓮を戻すのではと心配した。

「絶対にしっかり見張ってて。何かあったらすぐに知らせてくれ。」

九条芽衣は淡々と返事をした。

九条悠真は少し考えてから続けた。「でも、蓮が美咲を連れてきたってことは、まだ彼女と一緒にいたいってことだろう。高橋美咲みたいな女、君より何が勝ってるっていうんだ?いっそ今日の機会を使って、この件を美咲のせいにしてしまえばいい。そうすれば君自身への疑いも晴れるだろう。」

九条悠真は今でも高橋美咲を手に入れたいと思っていたが、高橋美咲の心はもう九条蓮でいっぱいだ。もし九条家の大旦那様に何かあれば、九条蓮には彼女を守る力はない。その時こそ、自分だけが高橋美咲の頼れる存在になる。

高橋美咲はきっと心変わりして自分の元に戻ってくるはずだ。

それが九条悠真の考えだった。

九条芽衣もほぼ同じ考えだったが、彼女は高橋美咲を追い詰めて破滅させ、九条蓮と引き離したいと思っていた。

二人の思惑は完全に一致していた。

九条芽衣は「分かった、任せて」と言った。

「いい知らせを待ってるよ。」