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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 810 - 高橋彩花、無残に公開で恥をかく(続き)(続き)

Chapter 810

高橋彩花、無残に公開で恥をかく(続き)(続き)

控室で、高橋彩花は怒りに任せて長谷川傑の番号に電話をかけた。通話がつながるや否や、歯ぎしりしながら「長谷川傑!あんた、もう東都キャピタルをクビになってたの?よくも私に嘘をついたわね!」と詰め寄った。

長谷川傑はクビになった時点で、もう高橋彩花を助ける力はなかった。しかしその後も高橋彩花がしつこく連絡を取り、媚びてきたので、高橋彩花が自分の状況を知らないと高をくくっていた。

何度も探りを入れた結果、本当に高橋彩花が何も知らないと分かり、安心して彼女を利用し続けていた。

だが今、高橋彩花に真実がバレたので、開き直るしかなかった。

「そうだよ、クビになった。でもお前、俺に聞かなかっただろ?俺が言わなかったからって責めるなよ。それに、お前が俺にすり寄ってきたのは高橋美咲をどうにかしたかったからだろ?自分でちゃんと調べなかったのが悪いんだ。俺は忙しいから、もう二度と連絡してくるな」

そう言い放つと、長谷川傑は一方的に電話を切った。

耳元でプープーという音が響き、高橋彩花は怒りで顔色が青ざめ、携帯を投げつけそうになった。

大庭理香は高橋彩花の様子をうかがいながら「高橋部長、どうでしたか?」と声をかけた。

高橋彩花はもともと機嫌が悪かった。そこへ大庭理香の質問が重なり、怒りの矛先はすべて彼女に向けられた。険しい表情で「どうやって仕事してるの?長谷川傑がもうクビになってたのも知らずに、私にこんな恥をかかせて。今月のボーナスは減額よ!」ときつく言い放った。

大庭理香は高橋彩花の言葉を聞いて、ひどく理不尽に感じ、小さく「私のせいじゃないのに……」とつぶやいた。

そもそも長谷川傑に媚びを売りに行ったのは高橋彩花自身で、彼女ですら長谷川傑がすでに解雇されていたことを知らなかったのに、大庭理香が知るはずもなかった。

高橋彩花の顔色はさらに悪くなり、怒鳴り声で「まだ言い返すつもり!?」と叫んだ。

大庭理香はその瞬間、もう何も言えなくなった。

これからも高橋彩花の下で働かなければならないので、ぐっと怒りを飲み込むしかなかった。

「今すぐ外に出て、記者会見を始めて。それから記者たちを連れてきなさい。今回はちゃんとインタビューをやるのよ!」

「かしこまりました、高橋部長。」大庭理香はそう返事をして、すぐに部屋を出て行った。

高橋彩花の記者会見は高橋美咲の会見より先に行われ、高橋美咲の会見はそれより数分遅れて始まった。

西園寺陸が高橋美咲の会場へ移動すると、高橋彩花のイベントにいた来賓たちはそわそわし始め、こっそりと高橋美咲の会場へ移動し始めた。

高橋美咲の会場はもともと閑散としていたが、彼らが加わることで徐々に賑やかになっていった。

記者会見の前、高橋彩花は東都キャピタルから強力な後ろ盾を得たと大々的に宣伝していた。

取材に来ていた記者たちはもともと西園寺陸に投資についてインタビューするつもりだった。西園寺陸は大阪の投資界の風向きを決める存在だからだ。しかし西園寺陸が去ってしまうと、高橋彩花の記者会見の価値は一気に下がった。

中には、西園寺陸がなぜメゾン・ヴェルヌを選んだのか、メゾン・ヴェルヌには誰も知らない特別な強みがあるのか、真相を知りたくてうずうずしている記者もいた。

そんな疑問を抱えた記者たちの多くは、高橋彩花の会場を見限り、他の人たちと一緒にこっそり高橋美咲の会場へ移動した。

そもそも新商品の発表会自体、特に大きな話題になるものでもなかった。

一部の記者が去ると、残った記者たちも遅れを取るまいと次々に後を追った。

高橋彩花の記者会見が終わり、彼女が記者たちを呼んでインタビューを始めようとしたとき、会場には記者が一人も残っておらず、来賓の半分以上も姿を消していた。

高橋彩花はもう平静を保てなかった。顔色は青白く変わり「どういうこと!?さっき記者の手配を頼んだばかりでしょ?記者たちはどこに行ったのよ!」と声を荒げた。