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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 764 - よくもそんなに偉そうに

Chapter 764

よくもそんなに偉そうに

高橋彩花は大庭理香を連れて、高橋美咲のオフィスに入ってきた。

彼女は高橋美咲を見下すような顔で冷たく鼻で笑い、「高橋美咲、まだ投資家が見つかってないんだって?新作発表会もできないんじゃないの?本当に情けないわね……私が何人か紹介してあげようか?お金持ちの社長を何人か知ってるから、発表会に出資してもらえるかもよ」と言い放った。

最近、高橋美咲は大阪で自分のブランドを有名にする必要があり、新作のデザインだけでなく、新作発表会も準備しなければならなかった。

どれもお金がかかることばかりだ。高橋美咲が高橋グループに入ってからというもの、高橋彩花はずっと資金を渋って出さず、彼女を追い出そうとしているのかもしれなかった。

だが、高橋美咲は簡単に諦める人間ではない。新作発表会は絶対にやると決めていた。高橋グループが資金を出さないなら、自分で投資家を探すしかない。

しかし、この間いろいろな人に会いに行ったものの、ことごとく断られてしまった。

誰も彼女を高く評価していなかった。デザイナーという肩書きはあっても、大阪のような場所でブランドを根付かせるのは簡単ではないと、投資家たちはみな慎重になり、なかなか出資しようとはしなかった。

しかも最近連絡を取った人たちも、まるで石を投げ込んだように音沙汰がなく、全く返事がなかった。

高橋彩花はきっとどこかからその話を聞きつけ、今こうして冷ややかに皮肉を言いに来たのだろう。

高橋彩花の得意げな顔を見ても、高橋美咲は表情を崩さず、眉一つ動かさずに手元の作業を続け、何も返事をしなかった。

「高橋美咲!」無視されたことに気づいた高橋彩花は、表情を険しくし、不機嫌そうに声を荒げた。「聞こえてるの?投資家を紹介してあげるって言ってるのよ!」

もちろん、本当に親切で高橋美咲に人脈を紹介するつもりなどなかった。それは表向きの話で、実際に紹介しようとしている社長たちは皆、下心のある男ばかりだった。

高橋美咲のような容姿なら、そんな男たちに出資を頼みに行けば、きっと食い物にされてしまうだろう。

今の高橋美咲には後ろ盾もいない。そうなれば、屈辱を味わうしかないはずだ。

高橋美咲がそこまで落ちぶれることを想像すると、高橋彩花は内心、興奮を抑えきれなかった。

そう思うと、高橋彩花の笑みはますます意地悪なものになり、高橋美咲を見て言った。「私たち姉妹なんだから、あなたがそんなに苦労してるのを見るのは忍びないのよ。だから人脈を紹介してあげるって言ってるの。ちゃんと感謝しなさいよ。どう?連絡先を教えてあげるわ。」

高橋彩花の言葉を聞いても、高橋美咲はただ滑稽に思うだけだった。

高橋彩花がどんな人間か、一番よく知っているのは高橋美咲自身だ。絶対に助けてくれるはずがないし、何か裏があるに決まっている。

高橋美咲はゆっくりと目を上げて高橋彩花を見つめ、「紹介なんていらないわ。暇があるなら自分の心配でもしたら?高橋グループももうすぐ名前が変わるかもしれないし、その時はあなたも今みたいに偉そうにできるか分からないわよ。高橋家だって、あなたを住まわせてくれるかどうか……高橋花と一緒に、今のうちに新しい住まいでも探しておいたら?」と淡々と言った。

高橋グループの一部は高橋美咲の母親が創業したものだ。本気で争えば、高橋彩花が今住んでいる一戸建ても半分は分けなければならなくなるかもしれない。

そうなれば、高橋彩花は本当にそこに住み続けることができなくなる。

もともと高橋彩花は、高橋美咲に完全に押しつぶされるのではと不安を抱いていた。今の高橋美咲の言葉は、その心に鋭く突き刺さった。

くそっ、高橋美咲――よくもそんなに偉そうにできるものだ!