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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 762 - ひ孫を抱かせろ(続き)

Chapter 762

ひ孫を抱かせろ(続き)

そう言い残し、九条蓮は部屋を出ていった。

九条家の大旦那様は、まさか蓮が本当にそのまま出ていくとは思っていなかった。あまりの怒りに顔色が真っ暗になった。

あのガキ、本当に九条家を捨てるつもりなのか?

九条蓮と九条凛が去った後、ようやく九条家の大旦那様と大奥様が二人きりで話し始めた。

九条家の大旦那様は不満げに言った。「まったく理解できん。せっかくあの子とあの女を一緒にさせてやったのに、今度は何が不満なんだ?私を殺すまで気が済まんのか?」

「はあ、それが“蓮と美咲を一緒にさせてやった”って言える?どう見ても今までと同じで、ただの一時的な妥協じゃない。」

「蓮は馬鹿じゃない。妥協するわけがないわ。美咲のために九条家を捨てる覚悟までしたんだから、最後までやり通すでしょう。」

「私は何も縛っていないだろう?ちゃんと一緒にさせてやったじゃないか。」

九条家の大奥様は呆れたように九条家の大旦那様を睨んだ。「蓮に条件をつけて“美咲と子どもを作れ”なんて言ったでしょ?子どもなんて、欲しいと思った時にすぐできるものじゃないわよ。ああいうのはご縁なの。」

「おいおい、お前だってひ孫を抱きたいだろう?」

九条家の大奥様は口元に微笑みを浮かべて言った。「もちろんひ孫は欲しいけど、蓮や美咲に無理強いはしないわ。」

九条家の大旦那様は言葉に詰まった。

顔色を曇らせ、ふと思いついたように言った。「なあ……蓮とあの女は偽装妊娠までやったし、今もどうしても子どもを作ろうとしない。もしかして、あの女は子どもができないんじゃないのか?」

もしそうなら、ひ孫計画は水の泡だ。

九条家の大旦那様はまず美咲を疑い始めた。もともと美咲にはわだかまりがあっただけに、考えれば考えるほど顔色が険しくなっていく。

九条家の大旦那様の言葉を聞いて、九条家の大奥様は「うーん、ありえなくはないわね。そうじゃなきゃ、とっくに妊娠してるはずだし、あなたが反対するのを気にする必要もないもの。」と意味深に返した。

そうよ!

じゃなきゃ、わざわざ偽装妊娠なんて手を使うはずがないだろう。九条家の大旦那様は眉間に深いしわを寄せ、蚊でも潰せそうなほどだった。彼は小声で「もしあの女が本当に子どもを産めないなら、蓮はどうすればいいんだ」とつぶやいた。

九条家の大奥様も九条家の大旦那様の言葉に同調しつつも、高橋美咲の味方だった。彼女は軽く鼻で笑い、「それが美咲の問題だって、どうして言い切れるの?蓮の体に何かあるかもしれないじゃない」と言った。

九条家の大旦那様は最初は反論しようとしたが、よく考えてみると、それもあり得る話だと思い直した。こういうことは誰にも断言できない。もし本当に問題が九条家側にあるなら、どれだけ女を連れてきても曾孫はできないことになる。

九条家の大奥様はため息をつき、「もういいじゃない、心配するのはやめて。最近あなたがやたら口を出すから、美咲と蓮は別れちゃったのよ。今の状況を見てごらんなさい……蓮が美咲を取り戻したいなら、相当努力しないと無理よ。二人が元に戻るまで、余計な心配はやめておきなさい」と言った。

「うむ……」九条家の大旦那様は低い声で返事をした。

今は、それしかできることがなかった。

その頃、九条凛は九条蓮に追いつき、心配そうな顔で「蓮、本当に九条家を捨てるつもりなの?」と声をかけた。

九条蓮は落ち着いた様子で、何も言わなかった。

彼はすべてをコントロールできると思っていたが、高橋美咲は本当に自分の元を去ろうとしていた。

そんな九条蓮の様子を見て、九条凛はどうしていいかわからず、困ったように「蓮、これから私たちどうすればいいの?」と弱々しく言った。