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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 626 - 高橋家と九条家に因縁が?

Chapter 626

高橋家と九条家に因縁が?

これまでにも色々なことを乗り越えてきたし、一度は九条蓮と別れることで苦しんだこともあった。

でも今は違う。今の方が九条蓮のことがもっと好きだし、絶対に離れたくない。

九条蓮は口元に微笑みを浮かべ、高橋美咲を見下ろして、そっと彼女の鼻をつついた。「何を馬鹿なこと考えてるんだ?お祖父様の反対ですら俺たちは別れなかったのに、今さらビジネス上の因縁ごときで君が俺から離れるつもり?」

そう言うと、高橋美咲をベッドに押し倒した。「もう俺の女になったのに、今さら逃げられると思ってるのか?」

高橋美咲は慌てて彼を押し返し、「ちょっと!簡単には逃げないよ。前にもう別れるなんて軽々しく言わないって約束したでしょ?ふざけてないで、飛行機に遅れるよ」と急いで言った。

それでも九条蓮はなかなか高橋美咲を離さず、何度もキスをせがんでからようやく彼女を解放した。

大阪、高橋家。

高橋家の大阪での地位は、もはや昔のようにはいかなくなっていた。だからこそ、高橋家の大旦那様の誕生日祝いは、自然と豪華絢爛なものとなった。

朝早くから、高橋家の使用人たちは離れの邸宅を飾り付けるのに大忙しだった。どの使用人も晴れやかな表情で、まるでお正月のような浮き立つ雰囲気を漂わせている。

今日は家におめでたいことがある。つまり、ご祝儀がもらえる日なのだ。

高橋家の邸宅に臨時で設けられた巨大なバンケットホールには、大阪の社交界の名士たちがすでに大勢集まっていた。

高橋花は高橋彩花を連れ、高橋良子や高橋莉良とともに、大阪の奥様方と談笑していた。高橋家の次期後継者を巡る不透明感が日に日に強まる中、高橋正人の一族はますます注目を集めていた。

誰もが、いずれ高橋家は高橋正人のものになると、ほとんど信じて疑わなかった。

そのため、高橋彩花と高橋花の母娘にも、周囲はとても丁寧に接し、地位の低い奥様方はあからさまにお世辞を言うほどだった。

高橋良子は、皆が高橋彩花と高橋花を過剰に褒めそやす様子を見ても表情を崩さなかったが、内心では冷ややかに鼻で笑っていた。

彼女はすでに高橋美咲に電話をかけており、高橋美咲も「帰る」と言っていた。あとで高橋美咲が現れたとき、この母娘がどんな顔をするのか見ものだと、高橋良子は思っていた。

高橋良子が高橋美咲を助けたいわけではない。むしろ高橋美咲の存在を利用して、高橋正人一家を抑え込みたかったのだ。高橋美咲が足を引っ張れば、東京で彼らは必ず面目を失う。

そう考えながら、高橋良子は玄関の方に視線を向け、高橋美咲の到着を静かに待った。

何人かの名家の奥様たちが、高橋彩花に熱い視線を注いでいた。

今日の彼女はオーダーメイドのドレスに身を包み、洗練されたメイクで顔立ちが一層引き立ち、長い髪は高くまとめられている。全身から気品があふれていた。

特に、ほっそりとした首元に輝く美しいデザインのネックレスが、彼女をまるで星のように輝かせていた。高橋正人はジュエリー会社から身を起こし、高橋彩花自身も有名なジュエリーデザイナーだ。大阪でそれを知らない者はいない。

「彩花さん、そのネックレス、ご自身でデザインされたの?」

高橋彩花は手を伸ばしてネックレスに触れた。「ええ、私がデザインしたの。」

「本当に素敵!」

「どうりで見たことがないと思ったら、ご自身のデザインだったのね。」

「今や高橋グループの屋台骨は彩花さんでしょう?あれだけ会社を切り盛りできるなんて、女性が男性に劣るなんて誰が言ったのかしら。私は彩花さん、すごいと思うわ。」

何人もの奥様方が高橋彩花を褒めそやし、高橋花は控えめに「いえいえ、彩花はまだまだです。そんなに褒めないでください」と応じた。