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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 591 - どれくらい自信があるの?

Chapter 591

どれくらい自信があるの?

相沢紫苑と森川茉莉は、岩瀬一真が滞在しているホテルに到着した。

二人がエレベーターを待っていると、背後から「相沢紫苑、森川茉莉、待って!」という声が聞こえた。

振り返ると、水城圭介がいて、二人は驚いた。

杖をつきながら急いで駆け寄ってきた水城圭介は、少し顔色が悪い。相沢紫苑は水城圭介が現れるとは思ってもおらず、「どうしてここに?まだ怪我が治ってないんだから、早く病院に戻って」と驚いて言った。

「ダメだ、岩瀬一真に会いに行っちゃいけない!」と水城圭介はきっぱり言う。「あいつは危険だ。二人だけで部屋に行くなんて無謀すぎる。もし何かされたら、抵抗なんてできないぞ。」

「私たち…」と相沢紫苑と森川茉莉はためらった。

実際、二人も危険だとは思っていたが、それでも高橋美咲を助けたい気持ちが強かった。

三人が話していると、柳小路が岩瀬一真のホテルから出てきて、ばったり鉢合わせた。

柳小路は水城圭介を見るなり、顔色が一気に険しくなった。

かつて柳小路は水城圭介を九条徹だと思い込み、あらゆる手を使って媚びていた。だが今や彼がただの下っ端アシスタントだと知り、柳小路の目には軽蔑の色が浮かぶ。

「何しに来たのよ!」と冷たく言い放った。

水城圭介も柳小路に会うとは思っていなかった。あの時、柳小路は自分が九条徹でないと分かった途端、容赦なく自分を捨てた。最初は柳小路に正体を隠していたことに罪悪感もあったが、次第に気持ちの整理がついてきた。

自分にも非はあったが、柳小路もまた貧しさを嫌い、金持ちを追い求めて自分を捨てたのだ。

もう過去のことに縛られる必要はない。

そう思うと、水城圭介は柳小路を見ても気持ちがずっと楽になった。

相沢紫苑と森川茉莉は岩瀬一真がここに泊まっていることも、柳小路が高橋美咲を嫌っていることも知っている。今ここに柳小路が現れたということは、また岩瀬一真に何かさせようとしているのでは?

相沢紫苑は二歩前に出て詰め寄った。「柳小路、岩瀬一真に会いに来たの?今度は高橋部長に何をするつもり?」

柳小路は相沢紫苑にそんなふうに問い詰められ、顔色が一気に険しくなった。「あんたに関係ないでしょ!」

そう言うなり、いきなり相沢紫苑を強く突き飛ばした。

不意を突かれた相沢紫苑はよろめいて、水城圭介の腕の中に倒れ込んだ。

水城圭介はまだ怪我が治っていないことを思い出し、今の衝撃で傷が悪化したかもしれないと心配になった。

「大丈夫?」

「そっちは?」

二人は同時に声をかけ合い、そして同時に首を振って「平気」とまた声を揃えた。

そんな二人の様子を見て、柳小路は目を細めた。

柳小路は今や水城圭介を見下していたが、女の独占欲というものは複雑だ。自分が捨てた男がすぐに他の女と親しくしているのを見ると、どうしても素直に受け入れられない。

「水城圭介!あんたも見る目ないわね、相沢紫苑みたいなゴミに惚れるなんて!」

柳小路の言葉に水城圭介は眉をひそめた。

何を言ってるんだ、こいつは。

柳小路は傲慢な態度で鼻で笑い、「あんたの身分じゃ、せいぜい相沢紫苑みたいなのしか手に入らないでしょ。笑っちゃうわ!」と冷たく言い放った。

そして今度は相沢紫苑を鋭い目で見据え、「相沢紫苑、私が捨てた男があんたには宝物なのね。ゴミと嘘つき、お似合いのカップルじゃない!」と嘲りを込めて言った。

水城圭介と相沢紫苑を罵倒し終えると、柳小路は得意げに顔を上げてその場を去った。

森川茉莉は後ろで柳小路の言葉を聞いていて、かなり衝撃を受けていた。

柳小路の今の発言は「九条徹」を自分から捨てたという意味だった。でも、柳小路はいつも自分が九条徹と付き合っていると自慢していたはずでは?