Chapter 48
あなたとご主人、本当に仲がいいですね
美咲はダウンロードしておいた動画を凛に見せた。
見終わった凛は思わず手を叩いて大喜びし、感心したように「まさかあの女も裏切ってたとはね。悠真と同じ穴のムジナだわ。この動画、タイミングを見て暴露しよう!」と言った。
美咲の口元がわずかに上がる。まさにそのつもりだった。
凛は、動画を送ってきたのが誰かすぐに察し、「あいつも意外と使えるじゃん」と鼻を鳴らした。
「誰のこと?」と美咲が不思議そうに聞く。
凛は、美咲が動画の送り主を知らないと言っていたのを思い出し、すぐに話題を変えた。「えっと…ご主人のことよ。怪我して入院してる間、ちゃんと世話してくれたんでしょ?」
この二日間の九条蓮の細やかな気遣いを思い出し、美咲は思わず口元がほころぶ。「うん、とても責任感のある人だよ。」
美咲の表情を見て、凛の目が輝いた。
兄に対する美咲の印象が良さそうで、もうすぐ本当の義姉になりそうだと凛は確信した。
桜井奈緒は、ふらふらとホテルを出てきた。
昨夜から今朝まで、柏木健人の相手をし続けて体力を使い果たした。あの男はすっかり奈緒に夢中で、死ぬほどだとまで言っていた。美咲を陥れた罪をかぶることも、
奈緒が金を渡すと言えば、高橋美咲を誘拐して自分と一緒にいる動画を撮り、それを奈緒に渡すことも承諾した。
高橋美咲はずっと純潔を守っていて、九条悠真も手を出したことがない。
もし、純粋な美咲が他の男の下で乱れている姿を見たら、悠真はどれほど激怒するだろう。
そうなれば、九条悠真は二度と高橋美咲に振り向かないはずだ。
奈緒は勝ち誇ったように冷笑し、その場を去った。
病院では、美咲がすでに荷物をまとめていた。九条蓮の仕事が終わるのを待って、退院手続きをしてもらうつもりだった。
今日、医師からもう大きな問題はないので自宅療養で良いと言われた。
美咲は暗くなるまで待ったが、九条蓮は現れなかった。少し寂しくなる。今日は来ないのだろうか。
一晩病院に付き添っただけで、もう嫌になって逃げたのかもしれない。
結局、美咲は自分で退院手続きを済ませ、タクシーでアパートに帰ることにした。'],
title':'あなたとご主人、本当に仲がいいですね'}
部屋の中は真っ暗で、九条蓮もまだ戻っていなかった。高橋美咲はソファに腰を下ろした。そのとき、突然インターホンが鳴った。
高橋美咲は困惑しながらそちらを見た。
もしかして九条蓮?鍵を持っていないのだろうか。
病院で自分を見かけなかったから、直接この部屋に戻ってきたのかもしれない。
高橋美咲がドアを開けると、そこには見覚えのあるような、でもどこか違和感のある顔が立っていた。
この男のことは知っている。昨夜の映像で、その顔を見たばかりだった。
「柏木マネージャー?何かご用ですか?」
柏木健人は薄暗い笑みを浮かべ、冷たく言った。「高橋さん、まだ俺のこと覚えてるとは思わなかったな。怪我したって聞いたから、わざわざ様子を見に来たんだよ。」
高橋美咲は眉をひそめた。自分は九条インターナショナルの社員でもないし、この柏木マネージャーとも特に親しいわけではない。正直、彼の気遣いなど受けたくなかった。
「ご心配ありがとうございます、柏木マネージャー。でも大丈夫です。」そう言ってドアを閉めようとしたが、柏木健人が手を伸ばしてドアを押し開け、半身を無理やり差し込んできた。
高橋美咲の右手はギプスで動かせず、力も柏木健人には敵わない。あっという間にドアを押し開けられてしまった。
柏木健人は部屋に入り、ドアを閉めた。
熱い視線で高橋美咲を舐めるように見つめ、いやらしく言った。「高橋さん、一人暮らしだと寂しいだろ?俺が慰めてやろうか。忘れられない夜になるぜ。次は自分から欲しがるかもな。」
You might also like




