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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 469 - 九条会長を見舞う決意(続き)

Chapter 469

九条会長を見舞う決意(続き)

いつか必ず、望むものを手に入れる。

翌日、高橋美咲が起き、九条蓮とともに身支度と朝食を済ませると、二人は九条会長の見舞いへ向かう準備をした。

途中、見舞い用の果物などもかなり買い込んだ。

病院へ近づくにつれ、高橋美咲は急に少し緊張してきた。昨日の宴で九条会長と直接接する機会はほとんどなかったが、その目を見ただけで、自分をあまり好いていないと分かった。

佐伯葉月のような名家のお嬢様は、確かに自分よりずっと優れている。普通なら、誰だって佐伯葉月を選ぶのではないか?

高橋美咲があれこれ考え込んでいると、九条蓮が手を伸ばし、彼女の手の甲を包んだ。

「美咲、俺がついている」

顔を上げ、心配そうな九条蓮の眼差しと合うと、高橋美咲が先ほど感じていた不安は瞬く間に消え去った。

九条蓮の言葉は、不思議なほど彼女の緊張した心を落ち着かせた。

彼女は笑みを浮かべて言った。「入りましょう」

そして果物籠と花を抱え、九条蓮を隣に伴って黒川メディカルセンターへ入った。

母親もこの病院にいるため、高橋美咲にとってここはもう見知らぬ場所ではなかった。

彼女はぼんやりと、九条蓮のお祖父様を見舞った後、そのまま母親にも会いに行こうと考えた。そして九条蓮を母親に紹介することもできる。彼を母に会わせるのは、これが初めてになる。

病室の中では、九条家の大奥様だけが九条会長に付き添っていた。

彼の気力はすでに普段どおりに戻っていたが、九条家の者たちはまだ多少心配していたため、引き続き入院させていた。

その朝、九条家のほかの者たちは、すでに九条会長の見舞いに来ていた。九条悠真まで顔を出し、探るように九条会長へ九条蓮の写真が欲しいと頼んでみた。だが運悪く、九条凛と九条家のお父様、お母様がそろっていたため、何も聞き出せなかった。

その後、九条家の大奥様が、九条会長は疲れていると言い、皆は次第に帰っていった。

病室が静かになると、九条家の大奥様は九条会長を見て言った。「分かったわ。今回は私が勝手に高橋美咲を宴へ連れてきた。もう次はしないから、いつまでも怒って腹にため込むのはやめなさい」

九条家の大奥様の言葉を聞き、九条会長は冷たく鼻を鳴らした。

今回倒れたことも、何の得にもならなかったわけではない。少なくとも、九条家の大奥様を譲歩させられた。

彼はただ、あの女が気に入らなかった。やはり九条蓮を彼女と結婚させるわけにはいかない。

幸い明は、九条蓮に恋人がいると外へ発表しただけで、それが高橋美咲だとは言わなかった。後で話を取り繕う必要が生じても、説明しやすいだろう。

九条家の大奥様は突然、何かを思い出した。声を落とし、九条会長の耳元へ身を寄せて囁いた。「あなた、あの女もこの病院にいるそうよ……」

それを聞いた瞬間、九条会長の顔がたちまち暗くなった。

「本当か?」

九条家の大奥様がうなずくのを見ると、九条会長は唇を固く引き結び、怒りに任せて罵った。「あれは、どこまで人を傷つければ気が済むんだ!」

九条家の大奥様も何かを思い出したようで、気持ちが沈み、重いため息をついた。

ちょうどその時、病室のドアが開き、九条蓮が高橋美咲を連れて入ってきた。

高橋美咲は入った途端、九条会長が口にしたばかりの言葉を聞き、たちまち気まずくなった。

九条会長が話していた相手は、まさか自分ではないだろうか?

九条蓮は先ほどの言葉が聞こえなかったかのように、落ち着いて言った。「お祖父様、美咲と一緒に見舞いに来ました」

言い終えると、高橋美咲の手を取ったまま中へ入った。

九条会長は顔を向けた。九条蓮の隣に立つ高橋美咲を見た瞬間、表情が沈んだ。

昨日、自分が入院した時、この女は逃げ帰った。佐伯葉月でさえ様子を見に来ることを知っていたというのに、皆がとっくに見舞いを済ませた今頃になって、ようやく来ることを思い出したのだ。誠意のかけらもない!