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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 462 - きっとあなたの味方になる

Chapter 462

きっとあなたの味方になる

九条会長は急いで病院へ運ばれ、誕生日宴に来ていたほかの客は皆、帰された。

まだその場に立っていた佐伯葉月は、佐伯大輔を見て尋ねた。「お父さん、これからどうすればいいの?」

佐伯大輔は目を暗くし、言った。「葉月、今回はちょっとした行き違いがあっただけかもしれない。会長は今でもおまえを気に入っていて、孫の嫁にしたいと思っているはずだ。ただ、高橋美咲という女が男をたぶらかすのに長けていて、九条蓮を使って裏から邪魔をさせたんだ。今おまえがすべきなのは、会長をしっかりつなぎ止めることだ」

「九条蓮のせいで会長が倒れた今こそ、急いで病院へ行き、今まで以上に献身的に世話をするんだ。おまえの優しさと思いやりを見れば、きっとおまえの味方になる」

昔から、名家同士のこうした縁談に抗ったところで、よい結末を迎えた例などほとんどない。

九条蓮が強情を張れるのも、せいぜい二、三度までだ。自分のしていることが無駄だと悟れば、自然に諦めるだろう。

佐伯大輔は、先ほどの小さな行き違いなど何の問題にもならないと考えていた。

佐伯葉月は、人前で恥をかかされ、もともと屈辱に沈んでいた。しかしその言葉を聞くと、再び自信が湧いてきた。

そうよ!

今一番大切なのは九条会長だ。九条会長の心をしっかりつかんでさえいれば、九条夫人の座に無事収まれない心配など、本当にする必要があるだろうか?

……

一時間後、九条会長は黒川メディカルセンターに入院した。

黒川家は大阪に自前の病院を持っていた。黒川善が担当する漢方専門外来を除けば、ほかの診療科は一般の病院と変わらない。治療のためここへ通う人も少なくなく、大阪ではかなり名の知れた病院だった。

救命処置室では、九条会長の懸命な処置がまだ続いていた。

廊下の外では、大勢がいくつかの小さな集まりに分かれて待っていた。

九条夫人、九条凛、水城圭介、佐伯葉月と佐伯大輔の父娘、そのほかの者たちも皆そこにいた。要するに、来られる者は全員ここで待ち、九条会長の容体を案じていた。

九条家と関わりのある者もいた。九条家のお父様とお母様も来ようとしていたが、九条蓮が全員を止めた。

これほど多くの人が残る必要はない。何か重大なことがあれば、その時に知らせればよかった。

佐伯葉月は、九条蓮と一緒に立つ高橋美咲をちらりと見た。九条蓮は険しい顔で眉を固く寄せており、高橋美咲は手を伸ばして彼の手を握っていた。二人はひどく息が合っているように見えた。

彼女は瞳の奥の暗い色を隠し、いつか必ず九条蓮を自分のものにすると、ひそかに誓った!

救命処置室の扉が開いた。

中から数人の医師が出てきた。そのうち白衣を着た一人が黒川善だった。専門は漢方医学だが、現代医学の知識もあり、先ほどの救命処置には最初から最後まで参加していた。

高橋美咲は待ちきれずに尋ねた。「善、お祖父様はどう?」

九条夫人と九条蓮も黒川善を見つめ、答えを待った。

黒川善は安心させるような目を向け、穏やかに言った。「大丈夫だ。驚きで一時的に血圧が急上昇し、気を失っただけだ。数日間きちんと療養すれば回復する。患者はもう意識を取り戻している。中へ入って会いたければ、皆で行ってもいい。ただし、疲れさせないよう気をつけてくれ」

その言葉を聞いて、皆はようやく安堵の息を吐いた。

佐伯大輔は言った。「ご無事で何よりです、本当によかった。もし何かあれば、私どもはきっと罪悪感と不安に苛まれていたでしょう」

九条夫人はため息をついた。「今回のことは……全部私が悪いのよ……。はあ、まず中へ入って様子を見てくるわ」