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裏切った婚約者の叔父と、間違って結婚しました

Ch. 435 - 誕生日会でわかること

Chapter 435

誕生日会でわかること

「なんですって!」森岡海里は驚いて言った。「裏門は特に気にしていませんでした。その女性、どんな格好でした?すぐに人を連れて確認します。」

佐伯葉月は微笑んだ。「ただのジーンズにTシャツでした。どう考えてもパーティーに来る人じゃなさそうですよね?」

「佐伯様、行き届かず申し訳ありません。どうぞお先にお入りください。私は人を連れて、こういう無礼者を一掃してきます。」

森岡海里はそう言うと、数人の大柄な警備員を連れてその場を離れた。

彼らが去った後、佐伯大輔が「どういうことだ?」と尋ねた。

彼は佐伯葉月の性格を知っている。普段ならこんな些細なことに気を留めるはずがない。森岡海里に何度も話を振ったということは、何か理由があるに違いない。

佐伯葉月の口元がわずかに上がり、「高橋美咲を見かけたの」と言った。

「高橋美咲?」

「ええ。さっき外をうろうろしてたの。たぶん、こっそり入ろうとしてたんじゃないかしら。」

佐伯大輔はしばらく考え、「よくやった。絶対に中に入れてはいけない。もし騒ぎでも起こされたら、君の評判に傷がつく」と言った。

「さあ、大奥様と大旦那様にご挨拶しに行こう。」

二人はゆっくりと邸の奥へ歩いていった。

その頃、森岡海里はすでに邸の周囲をぐるりと回り、佐伯葉月が言っていた中に入ろうとする女性を探していた。

裏門に着くと、すぐに高橋美咲を見つけた。

森岡海里はすぐに警備員たちを連れて彼女のもとへ行き、取り囲んだ。「そこで止まりなさい!何をしているんだ?ここが九条家の敷地だと知らないのか?関係者以外はすぐに立ち去りなさい!さもないと、こちらも手荒な真似をするぞ。」

高橋美咲は特に着飾っていなかった。彼女にとってはただの家族の食事会だと思っていたので、わざわざ気合いを入れる必要もないと考えていた。

九条蓮について疑念はあったものの、心のどこかで「まさか」という思いもあり、そんな気楽な雰囲気が森岡海里の目にはますます「怪しい人物」と映った。

高橋美咲は淡々と「ここで人を待っているだけです」と言った。

「人を待つ?誰をだ?言い訳はやめろ。どうせ忍び込もうとしてるんだろう?こういう女は何人も見てきた!」森岡海里は冷たい表情で、高橋美咲を一方的に決めつけた。

このあたり一帯は九条家の所有地だ。高橋美咲のような女がここにいる理由なんて、忍び込もうとしている以外に考えられない。

普通の人なら正門から入る。裏門でうろついているなんて、どう考えてもコソコソと中に入ろうとしているに違いない。

高橋美咲は少し眉をひそめた。まさかこの男がここまで横柄で失礼だとは思わず、追い払おうとしていることに驚いた。

もちろん、彼女が引き下がるつもりはなかった。

だが、まずは相手の身元を確かめる必要がある。

高橋美咲は「あなたは誰ですか?」と尋ねた。

森岡海里は嘲るように冷笑し、高橋美咲が自分のことも知らずに忍び込もうとしているとでも言いたげに目をむいた。「私は九条家の執事だ!さっさと出て行け!」

森岡海里が自分の身分を明かすのを聞き、高橋美咲は何か考え込むような表情を見せた。

「今日は九条蓮さんはいらっしゃいますか?」と彼女は尋ねた。

「もちろん……」森岡海里は反射的に答えかけたが、すぐに何かに気づき、顔色を変えて「情報を探りに来たな!お前、うちの若様・九条蓮目当てで来たんだろう!今すぐ出て行け!」と怒鳴った。

そう言うと、後ろの男たちに目配せをした。

たちまち、二人の大柄な警備員が高橋美咲を取り囲み、今にも手を出しそうな勢いだった。

「やめなさい!」突然、声が響き、男たちの動きが止まった。