Chapter 148
婚約パーティーで一体何が起きたのか(続き)
そこには、桜井奈緒が結婚前に浮気していたことが説明されており、それを見て初めて皆が納得した。どうりで九条悠真があそこまで激怒したわけだ。
男なら誰だって浮気は許せないだろう。
一気に話題は爆発した。
もともと九条蓮の電撃結婚に注がれていた注目は、完全に九条悠真と桜井奈緒に移り、桜井奈緒の評判は一気に地に落ち、世間の話題の的となった。
九条悠真は、最初は面白い展開を見物するつもりだったが、自分が必死に隠していたことがこんな形で暴露されるとは思ってもみなかった。
怒りで顔色を真っ赤にし、その場をすぐに立ち去った。
事態が収束したのを見て、井上勝も会場を後にしようとした。しかし、記者の中にはまだ九条蓮の件が気になって追いかけ、「井上さん、九条社長は本当に電撃結婚されたんですか?」と質問した。
その言葉に、井上勝は足を止めた。
質問した記者を見つめ、井上勝は意味深な笑みを浮かべて「時が来れば、九条社長ご本人から良い知らせがあるでしょう」とだけ答えた。
そう言い残し、迷いなく立ち去った。
彼がかなり離れてから、記者たちは井上勝が結局何も答えていないことに気づいた。その言葉は、電撃結婚を認めたとも否定したとも取れる。
九条蓮は本当に電撃結婚したのか、していないのか?
井上勝ははっきりとは答えなかった。
九条悠真は怒り心頭で九条インターナショナルに乗り込み、社長室へ直行し、険しい顔で九条蓮に面会を求めた。
九条蓮がなぜあんな記者会見を開いたのか、九条悠真には全く理解できなかった。それはまるで自分を火の中に突き落とすようなもので、生きるか死ぬかなんてお構いなしだった。
真壁直人は九条悠真を迎え、淡々と言った。「九条マネージャー、婚約パーティーでの暴力事件は九条インターナショナルの企業イメージに極めて悪影響を及ぼしました……」
九条悠真は怒りで肝臓が痛むほどだった。
ふざけるな、極めて悪影響だと?
もしこの記者会見がなければ、こんな悪影響なんて最初からなかったはずだ!
もう少しで自分で何とか収められそうだったのに!
九条悠真が口を開く前に、真壁直人はまた微笑み、「でもご心配なく。九条社長が記者会見を開いて、この問題は解決しました。ただ、そのせいで九条社長は最近あまりご機嫌が良くないので、おそらくお会いにはなれません」と言った。
まるで自分のために問題を解決してやったと言わんばかりの真壁直人の態度に、九条悠真は今にも爆発しそうだった。
「九条蓮に会わせろ!」九条悠真は歯を食いしばって言った。
真壁直人は屈辱と怒りに満ちた九条悠真を見つめたまま続けた。「九条マネージャー、今回記者たちが押しかけてきた件ですが、桜井奈緒さんが情報を流したことが判明しました」
九条悠真は固まった。「今なんて言った?」
以前、記者たちが九条インターナショナルを取り囲んだとき、どこからか噂を聞きつけてきたのだと思っていた。まさか桜井奈緒がリークしていたとは思いもしなかった。
あれほど、しばらくは軽率な行動をするなと伝えていたのに。
こんなふうに騒ぎを大きくされてしまっては、今までの努力が全部水の泡だ!
九条悠真の表情が一瞬揺れ、そして歯を食いしばって踵を返し、その場を去った。
病院で、桜井奈緒はすべての矛先が自分に向いたことを知ると、ベッドサイドの食事を激しく叩きつけた。
怒りで目の前が真っ暗になり、奥歯を強く噛みしめた。
どうしてこんなことになったの?
九条蓮は高橋美咲との関係をはっきりさせるために記者会見を開くはずだったのに、なぜ婚約パーティーでの出来事まで発表したの?
You might also like




